賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅管理業法の業務管理者の要件になる資格です(国土交通大臣の登録を受けた「登録証明事業」による証明)。 試験は四肢択一の50問。合格点は年度ごとに変わり、令和7年度は50問中38問でした。 この記事では、一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会の公表内容をもとに、試験の骨組みを整理します。

令和8年度試験の基本データ

項目 内容
試験日 2026年(令和8年)11月15日(日)
試験時間 13:00〜15:00(120分
形式 四肢択一・50問
講習修了者 令和7年度・令和8年度の賃貸不動産経営管理士講習の修了者は5問免除で45問
受験資格 日本国内に居住していれば、年齢・学歴などの制限なし
合格発表 2026年12月24日(予定)
法令の基準日 令和8年4月1日現在で施行されている規定

受験料や申込期間は年度ごとに変わるため、申し込む前に必ず協議会の公式ページで確認してください。

出題範囲は6項目

協議会が示す出題範囲は次の6項目です。このアプリの分野もこの6つに合わせています。

項目 主な中身
管理受託契約 管理受託契約の重要事項説明・契約締結時書面、委任・請負の民法
維持保全 建物の構造、給排水・電気・消防などの設備、修繕計画
金銭の管理 家賃・敷金・共益費の管理、分別管理、会計
賃貸借 民法・借地借家法(契約の成立、更新、終了、敷金、原状回復、保証)
賃貸住宅管理業法 登録、業務管理者、管理業者の義務、サブリース規制
その他の実務 入居者募集、税金・保険、住宅セーフティネット、人の死の告知など

協議会は分野ごとの出題数を公表していません。ただし、条文の知識で確実に取れる賃貸住宅管理業法と、 出題量の多い**賃貸借(民法・借地借家法)**が得点の柱になるのは間違いありません。

合格点の読み方

令和7年度は受験者31,792名、合格基準は50問中38問以上、合格率は29.5%でした。 38問は正答率にすると**76%**です。4択の資格試験としては高い水準で、 「6割取れば受かる」試験ではない点に注意してください。

合格点は試験後に年度ごとに公表されます。目標は**8割(40問)**に置いておくと、 難しい年に合格点が下がっても、易しい年に上がっても対応できます。

覚え方のコツ

  • 50問・120分・4択」。1問あたり2分強で、見直しの時間も取れる
  • 令和7年度の合格点は「38問=76%」。本番の目標は40問
  • 法令は「その年の4月1日時点」。4月2日以降に施行された改正は、その年の試験には出ない

5問免除(講習修了者)の扱い

協議会の「賃貸不動産経営管理士講習」を修了すると、修了した年度とその翌年度の試験で5問が免除されます。 令和8年度の試験では、令和7年度または令和8年度の講習修了者が対象で、解く問題は45問になります。 講習には受講料と日数がかかるので、独学の人は「5問を確実に取れる自信があるか」で判断するとよいでしょう。

効率よく合格するための学習の順番

  1. 賃貸住宅管理業法を条文ベースで固める。数字(200戸、5年、30日以内など)と、誰が・いつ・何をするかで問われるため、覚えた分がそのまま得点になります
  2. 民法・借地借家法の賃貸借。更新拒絶、定期借家、敷金、原状回復、保証は毎年のように出ます
  3. 維持保全は用語と数字が中心。深入りしすぎず頻出の設備から押さえます
  4. 仕上げに本番と同じ50問の模試で、38問(76%)を安定して超えられるか確かめます

合格点が高い試験なので、苦手分野を作らないことが何より大切です。 模試では合計点に加えて、分野ごとの正答率がいちばん低いところから潰していきましょう。